業務用消火器の選び方

業務用消火器の選び方
この記事の内容

多数の人が出入りする建物や、公共の建物など、火災が発生した場合甚大な被害が生じる可能性のある建物は防火対象物となり、消防法により防火対策が義務付けられています。

また、「調理を目的とした火を使用する設備又は器具を設けた」すべての飲食店には、延べ面積に関わらず、消火器具の設置が義務付けられました。
もしも、消火器の設置義務がある場合は必ず業務用消火器を設置しなくてはなりません。

ここでは、業務用消火器の種類や、選ぶ際のポイントをご紹介いたします。

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業務用消火器とは

消火器は大きく分けると、業務用消火器と住宅用消火器の2種類があります。

住宅用消火器は設置義務のない一般家庭でお使いいただく消火器となり、消火器の設置義務がある場合は、住宅用消火器では認められません。
必ず業務用消火器と書かれている消火器を選びましょう。

業務用消火器を選ぶ際のポイント

ここでは業務用消火器のどこを確認すべきか、ポイントをご説明いたします。

薬剤の種類を確認しましょう

消火器の薬剤は、粉末系、水系、ガス系と大きく3つに分けることができ、主に次の7種類があります。

  • ABC粉末消火薬剤
  • 強化液消火薬剤
  • 中性強化液消火薬剤
  • 水(浸潤剤等入り)消火薬剤
  • 機械泡(水成膜)消火薬剤
  • 二酸化炭素消火薬剤
  • 化学泡消火薬剤

薬剤により効果が発揮できる火災の種類は異なります。
業務用消火器を選ぶ際は、設置環境、想定される火災の種類に応じた薬剤の消火器を選びましょう。

薬剤の容量を確認しましょう

消火器はよく「〇型」という表記がされます。
こちらは、消火薬剤の内容量による表示の仕方となります。
例えば一般的によく使われる粉末ABC消火器の場合、小さいものから3型4型5型6型10型20型50型100型などがありますが、薬剤量は3型は1kg~100型は40kgとなります。

薬剤量は[kg]または[L]で必ず記載がされておりますので、型だけではなく薬剤量も確認をしておくと良いでしょう
また、薬剤量が多くなるにつれ消火器本体も大きくなりますが、消火器本体の大きさ、重さにつきましてはメーカーごとに異なります。

業務用消火器を選ぶ際は、消火器の仕様書などから消火器の詳細を確認して選びましょう。

消火能力単位を確認しましょう

業務用消火器には必ず消火能力単位の記載があります。

消火能力単位は、火災の種類を「A=普通火災」「B=油火災」「C=電気火災」と表し、それぞれの火災に対する消火能力を数値で表しています。
一般的に、商業施設などによく置かれている10型粉末ABC消火器の場合、「A-3 B-7 C」と表記されています。
必要な消火器の本数を算出する際はこの能力単位で計算をします。

業務用消火器を選ぶ際は、消火能力単位を確認して選びましょう。

業務用消火器を設置する場合は、消火器の標識がないと点検で不良と判定されてしまいます
消火器を設置される際は、標識が設置されているかも確認しましょう

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薬剤の噴射方式を確認しましょう

消火薬剤の噴射方式には加圧式蓄圧式の2種類があります。
現在はより安全にお使いいただける蓄圧式の方が主流となっております。
しかし、設備業者へ薬剤の点検・充填をお願いしている場合などは 加圧式しか対応されていない場合もあります。

業務用消火器を選ぶ際は、薬剤の噴射方式が加圧式か蓄圧式か確認して選びましょう。

業務用消火器設置の注意点

業務用消火器を設置する際は、設置場所、設置方法にも気を付けなければいけません。

例えば、

  • 消火器は各階に設置し、建物のあらゆる場所から歩行距離20メートル以内(大型消火器は30メートル以内)となるよう配置すること。
  • 床面から1.5メートル以下の位置に設置し、「消火器」の標識がはっきりと見えるようにつけること。
  • 地震や振動による転倒・落下を防ぐため、安定した場所に設置すること。

などの決まりがあります。

消火器を設置される際は、標識、設置台や金具、ブラケットなどの消火器周辺用品も確認しましょう。

まとめ

  • 法令上消火器の設置義務がある場合は、必ず業務用消火器を設置してください。
  • 消火器を選ぶ際は薬剤の種類、薬剤量、消火能力単位を確認してください。
  • 消火器には加圧式消火器と蓄圧式消火器があります。
    消火器を選ぶ際は噴射方式も確認してください。
  • 業務用消火器を設置する際は、標識や設置台など、設置環境に合わせた消火器周辺用品も確認してください。

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