消火器設置義務がない場合は消火器の置き方に決まりはありません。
しかし、
設置義務がある場合は、消火器だけをそのまま置いているだけでは認められません。
ここでは業務用消火器の設置方法、消火器周りの設置用品について説明させていただきます。
業務用消火器設置の注意点
消火器は設置をしていただく際、以下の点につきまして注意が必要となります。
- 通行や避難の妨げにならないよう、緊急時にすぐに取り出せる場所に設置してください。
- 各階に設置し、建物のあらゆる場所から歩行距離20メートル以内(大型消火器は30メートル以内)となるよう配置してください。
- 床面から1.5メートル以下の位置に設置し、「消火器」の標識がはっきりと見えるようにしてください。
- 地震や振動による転倒・落下を防ぐため、安定した場所に設置してください。
- 高温・多湿な場所を避け、消火薬剤が凍結、変質または噴出するリスクの少ない環境に設置してください。
- 消火器に表示されている「使用温度範囲」内の場所へ配置してください。
- 高温多湿な場所、直射日光・潮風・雨・風雪にさらされる場所、腐食ガスの発生する場所(例:化学工場、温泉地帯)などには、格納箱に収納するなど、適切な保護措置を講じてください。
- 厨房室や作業場などでは、床面への直置きは避け、壁掛け、設置台、または格納箱に設置してください。
- 少なくとも6ヶ月に1回は、消火器の外形を点検してください。

業務用消火器を設置する場合は、消火器の標識がないと点検で不良と判定されてしまいます。
消火器を設置される際は、標識が設置されているかも確認しましょう。
また、既に設置をされていて交換を検討されている場合は、
使用されている設置台、金具、格納箱がご利用いただける状態かも併せてご確認ください。
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消火器設置のための消火器周辺用品
消火器を設置いただく際は、基本的には以下のいずれかの設置方法となります。
- 設置台の上に床置きとして設置
- 掛け金具、ブラケットにより壁掛け設置
- 格納箱などに収納して設置
それぞれ詳しく見ていきましょう。
床置き・設置台
消火器設置台への設置は工事も必要ないため、一番簡単な設置方法となります。
メーカーにより同じ型、能力の消火器でも多少サイズが異なる場合がございますが、
設置台の場合は胴回りの固定などもありません為、多くのメーカー、消火器でご利用いただけます。

壁掛け・ブラケット・金具
壁掛け設置は、消火器に躓いてしまったり、消火器を転倒させてしまうリスクを軽減させることができます。
壁掛け設置の場合は、壁に穴を空けて、消火器を固定する金具を取り付ける工事が必要となります。
金具には、フック(簡易ブラケット)、1本ブラケット、バンドブラケットがあります。
また、消火器側に壁へ引っ掛けるための掛け具が付いているかの確認が必要となります。
メーカーや、消火器の種類により対応金具が異なりますので、消火器とそれに対応する金具を確認するようにしましょう。

格納箱、収納ケース
消火器格納箱へ収納して設置していただくと、屋外などでも消火器を保護することができます。
格納箱には、金属製と樹脂製があり、金属製の場合、スチール製(鉄製)とステンレス製があります。 サビなどの腐食が心配される場所では、樹脂製やステンレス製がおすすめとなります。

消火器表示板・使用方法
消火器を設置される際は必ず「消火器」の標識を見やすい位置に設置していただく必要があります。
使用法標識のついた設置台に設置していただいた場合は、別途ご用意していただく必要はありませんが、
壁掛けの場合は、金具と併せ「消火器」の標識の設置も忘れずに行ってください。
格納箱の場合は、地方条例などにより使用法表示板が必要となることがあるので消防署へ確認をしておきましょう。

まとめ
- 業務用消火器を設置する場合は、消火器の標識がないと点検で不良と判定されてしまいます。
- 消火器設置は基本的に、設置台へ床置き設置、ブラケットで壁掛け設置、格納箱へ収納の3種類があります。
- 壁掛けの場合は、消火器が壁掛け対応か、お持ちの消火器に適応する金具、ブラケットかを確認頂く必要があります。
消火器を置く環境に合わせて設置方法を考えましょう。
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