消火器を見たことはあっても、実際に消火器を使用したことがない方は多いのではないでしょうか。
いざという時に慌てないように、よく使用されている粉末ABC消火器の使い方について説明させていただきます。
消火器の基本の使い方は4ステップ
消火器の基本的な使用方法は4段階となっています。
- 消火器を火元近くへ運ぶ
- 安全栓を引き抜く
- ノズルを火元に向ける
- レバーを強くにぎる
それでは、一つずつ細かく見ていきましょう。
1.消火器を火元近くへ運ぶ

消火器は火元から離れた場所で放射をしても、消火能力をうまく発揮できない場合があります。
商業施設などによく置かれている10型粉末ABC消火器の場合、放射距離は約3m~7m程、放射時間は約14秒程度となります。
火元から離れた場所で噴射をしてしまいますと、火元まで届かなかったり、消火薬剤が早い段階でなくなってしまい、うまく消火ができない場合があります。
消火器を使用される際は、身の安全を確保したうえで、火元を狙える距離まで消火器を持って近づいてから使用しましょう。
2.安全栓を引き抜く

火元を狙える位置まで移動しましたら、消火器の放射準備です。
消火器は安全栓によりロックがかかっていますので、まずは、安全栓を上へ引き抜いて下さい。
安全栓とは、消火器上部にある黄色のピンになります。
火元に近づく前に安全栓を抜いてしまうと、誤って薬剤を放射してしまう可能性があるので、必ず先に火元に近づいてから安全栓を抜きましょう。
3.ノズルを火元に向ける

安全栓を引き抜きましたら、ホースを外して、ノズルを火元へ向けて下さい。
ホースがなかなか外れないときは、まず、片手で消火器の本体をしっかりと押さえ、もう片方の手でホースの先を持ち、外に剥がすように取り外してください。
この時に、レバー周りを押さえてしまうと、誤って薬剤を放射してしまう可能性があります。必ず、レバーではなく、本体を押さえて外しましょう。
4.レバーを強くにぎる

ホースを火元へ向けられたら、いよいよ放射です。レバーを強く握って下さい。
この時、レバーが固く握れない場合があります。そんな時は、焦らずに、一度消火器を床に置き、落ち着いて握って下さい。
レバーを握りましたら薬剤が放射されますので、火元を狙って薬剤を掛けましょう。
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消火器使用時の注意点
消火器の使用方法は決して難しいものではありません。
しかし、いざ火を目にしますと冷静に動くことが難しいものです。
冷静に動けるようにしておくためにも消防訓練などで練習しておくことは大切です。
そして、状況を冷静に判断することが大切です。
消火器を使用する際は次のことに注意をしてください。
消火器はあくまで初期消火に使用するもの
消火器は火が大きく燃え広がる前の初期消火に使用する道具となります。
状況によりますが、建物内で発生した火事の場合、出火より1~2分を目安に初期消火を行ってください。
炎が天井に届くまで大きくなっている場合や、3分以内に鎮火できなかった場合は 消火活動よりも、その場からの避難を優先しましょう。
身の安全が第一
火元へ近づく際は、姿勢を低くして、煙や炎から身を守って下さい。
室内で消火器を使用される場合は、必ず逃げられるように出口を確認し、出口を背にして消火してください。
また、屋外で消火器を使用される場合は、風上から消火してください。
繰り返しとなりますが、身の危険を感じましたら、消火よりも避難を優先させましょう。
まとめ
- 消火器の基本的な使用方法は
1.消火器を火元近くへ運ぶ
2.安全栓を引き抜く
3.ノズルを火元に向ける
4.レバーを強くにぎる
の4段階。 - 消火器は火元を狙える場所まで運んでから使用。
- 消火器は必ず身の安全を確保してから使用。
- 消火器はあくまで初期消火まで。身の危険を感じたら避難を優先。
以上のことを踏まえて、いざという時に初期消火が行えるよう、日頃よりイメージや訓練を行っておきましょう。
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