一般的な住宅では消火器の設置義務はないので、消火器がないご家庭も多いかと思います。
しかし、火事はいつ何時発生するか分かりません。
消火器で初期消火が行えれば大きな被害は押えることができます。
いざという時の為に、ぜひご家庭にも消火器を備えていただければと思います。
ここでは、住宅用消火器を選んでいただく際のポイントを紹介させていただきます。

住宅用消火器とは
消火器を選ぶ際には業務用消火器と住宅用消火器のどちらかとなります。
一般住宅では、消火器の設置義務はありませんので、どちらを選んでいただいても大丈夫です。
しかし、業務用消火器は容量が大きかったり、種類がありすぎて選ぶのが難しいということもあります。
住宅用消火器は、業務用消火器に比べ一般の住宅に合ったサイズとなり、女性やお年寄りでも使いやすい設計となります。
また、消火薬剤の詰め替えや、消火器内部の点検は不要となり、使用期限を目安に交換いただく形となります。
住宅用消火器は、適応火災が絵表示で示されていることも特徴となります。
使いやすさ、お手入れのしやすさから一般住宅には住宅用消火器がおすすめとなります。

住宅用消火器を選ぶ際のチェックポイント
住宅用消火器を選ぶ際はどのようなポイントを確認すればよいでしょうか。
ここでは住宅用消火器のどこを確認すべきか、ポイントをご説明いたします。
薬剤の種類を確認しましょう

住宅用消火器の薬剤は、薬剤の種類により、「粉末系消火器」「水系消火器」と大きく分けることができ、主に次の3種類の薬剤があります。
「ABC粉末消火薬剤」はオールマイティにお使いいただける万能型薬剤となり、
特に引火性油類(ガソリン等)に効果的な薬剤となります。
「強化液・中性強化液消火薬剤」は、ふとん類、紙繊維製品等の火災に強く、植物油類(天ぷら油等)にも効果的な薬剤となります。
「強化液消火薬剤」、「中性強化液消火薬剤」は、薬剤放射後、薬剤を拭いてお片付けいただけるため、ABC粉末消火薬剤よりも簡単に後始末をしていただけます。
また、中性強化液消火薬剤は強化液消火薬剤よりも体への影響が少ないため、より安心してお使いいただけるものとなります。
ホースの有無を確認しましょう

住宅用消火器にはホースがあるタイプと、ホースがないタイプがあります。
消火器を放射する際は、次のような4段階の操作があります。
- 消火器を火元近くへ運ぶ
- 安全栓を引き抜く
- ホース、またはノズルを火元に向ける
- レバーを強くにぎる
ホースがない場合、「3.ホース、またはノズルを火元に向ける 」の動作に違いが出てまいります。
消火器の操作に慣れていらっしゃらない場合、慌ててしまいホースを向ける動作を忘れてしまう場合があります。
そのため、消火器の操作に自信がない方や、簡単に放射ができるタイプでお探しの場合は、ホースがない方が良いかと思われます。
逆に、火元をしっかり狙って消火をされたい場合は、ホースがある方が良いでしょう。
設置の目安

住宅用消火器を設置いただく際は、想定できる火災よりも1ランク上の能力のある消火器がおすすめとなり、 キッチンにはてんぷら油火災に強い強化液、中性強化液消火器が特におすすめです。
また、適材適所設置の為にも粉末系消火器と水系消火器(強化液・中性強化液)の併用がおすすめです。
設置場所は火の気のない玄関・居間・廊下など、みんなの目につきやすい場所に設置をしましょう。
また、お台所ではコンロから離した所に設置をしてください。
いざという時の為に、使用方法をはっきりと覚えておきましょう。
また、各人の役割を決めておいたり、逃げ道も決めておくとよいでしょう。
まとめ
- 消火器の設置義務のない一般的なご家庭で、備えとして設置していただく場合は業務用消火器でも住宅用消火器でもどちらでも設置可能です。
しかし、使いやすさ、お手入れのしやすさから、一般のご家庭では住宅用消火器の方がおすすめとなります。 - 住宅用消火器はホースがないものもあり、軽量の為、お年寄りや力のない女性でもお使いいただきやすいものとなります。
- 住宅用消火器は業務用消火器と違い、デザインの自由度が高く、かわいらしいキャラクターの消火器や、おしゃれな消火器もあります。
- 住宅用消火器は消火薬剤の詰め替えや、消火器内部の点検は不要となり、使用期限を目安に交換してください。
- 住宅用消火器は適応火災が絵表示で示されています。
おうちのインテリアに合わせて、おしゃれでかわいい消火器のデザインも楽しんでいただければと思います。
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