消火器の薬剤の噴射方式には、蓄圧式と加圧式の2種類があることをご存じでしょうか。
ここでは蓄圧式消火器と加圧式消火器の見分け方、違いや特徴につきまして説明させていただきます。
蓄圧式消火器と加圧式消火器の違いと見分け方
消火器の薬剤の噴射方式には、蓄圧式と加圧式の2種類があります。
昔はほとんどの消火器が加圧式となっていましたが、
加圧式は薬剤噴射時に一気に圧力がかかる為、破裂事故などが発生することもあり、蓄圧式の方が主流となっています。
蓄圧式消火器と加圧式消火器の見分け方
蓄圧式消火器と加圧式消火器を見分けるには 消火器上部のハンドル部分を確認していただければすぐにわかります。

ハンドル部分に指示圧力計(圧力ゲージ)があるものが蓄圧式消火器で、ないものが加圧式消火器です。
消火器本体にも蓄圧式消火器、または加圧式消火器との記載もあります。
蓄圧式消火器の構造と特徴
蓄圧式消火器は、製造工程で容器内にガスを封入しており、常に容器内に圧力がかかっています。
使用時にレバーを握ると内管の弁が開き、そこに圧力によって薬剤が流れ込み、噴射されます。
ガスの圧力は、圧力計で容易に確認することができます。
特徴としては、安全性に優れ、破裂リスクが少ない点があげられます。
また、握力のない人でも一定量を持続して放射することができます。
ハンドルから手を放しましたら薬剤の放射も止まります。

加圧式消火器の構造と特徴
加圧式消火器は内蔵してあるガスボンベが使用時に開封されることで、容器内部にガスが放出され、それによって薬剤を噴射します。
特徴としては、高いガス圧で一気に薬剤を放射し消火できる点があげられます。
ハンドルから手を放してもガスが全て放出されるまで薬剤の放射が止まることはありません。

加圧式消火器と蓄圧式消火器の点検サイクルの違い
消火器の外形点検は、蓄圧式消火器と加圧式消火器に違いはなく、半年ごとの点検となります。
しかし、消火器の内部点検では内部点検までの期間に違いがあります。
- 蓄圧式消火器
-
「製造年から5年を経過したもの」つまり経過年数が6年目から
- 加圧式消火器
-
「製造年から3年を経過したもの」つまり経過年数が4年目から
上記の通り、蓄圧式よりも加圧式の方が早く内部点検が始まります。
経過年数が11年目からは、加圧式消火器、蓄圧式消火器ともに水圧点検が必要となります。

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まとめ
- 消火器の噴射方式には加圧式と蓄圧式の2種類があります。
- 現在は安全性などの面から蓄圧式の方が主流となっています。
- 蓄圧式と加圧式は、ハンドル部分の圧力ゲージの有無で見分けることができます。
- 蓄圧式と加圧式では内部点検までの期間に違いがあり、蓄圧式では製造から6年目から内部点検が必要になるのに対し、加圧式では製造から4年目から内部点検が必要となります。
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